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CPU

CPU選びの原則

とにかく高速処理をしたい場合

高速処理をしたい場合の選択肢にはデュアルCPU化もある. 演算処理を複数の「スレッド」と呼ばれる単位に分割して並列(同時)実行できるように設計されているアプリケーションの場合には高い効果が見込める. 例えば,SHADEやLightwaveなどの3DCGをレンダリングする場合,特にレイトレース手法は複数のレイ(光の軌跡)を物理モデルで計算しているが,そのレイ一つ一つの計算は独立性が高く基本的に他のレイの計算に依存しないため,容易にマルチスレッド化が可能である. そのため,CPU数が増えると直線的な効率上昇が期待できる. なお,その原理から,SHADEではネットワークレンダリングという手法でひとつのPCでCPU数を増やすのではなく,PCごと増やすということも可能になっている.
つまりは,利用アプリケーションがマルチCPUに最適化されている,マルチスレッド設定が可能,といった場合はデュアル化も視野に入れたい. なお,ひとつのCPUチップに複数のCPU回路(コア)を組みこむことで,チップ上でマルチCPUにしているものも同様に考えることができる.
本当にどれだけの効果があるのか、それを実験したので、その結果を見てもらいたい。 DTM分野ではソフトサンプラーKONTAKT2の可能発音数、CG分野ではSHADE7.5のレンダリング速度を検証した。
  1. KONTAKT2でデュアルの効果徹底検証
  2. Shade7.5でデュアル効果徹底検証

とにかく静かにしたい場合

CPUの発熱量が大きいとCPUファンの回転数が高く・騒音が大きくならざるを得ない. そのため,ファンの回転数を抑えるか,ファンレス化や水冷化することが有効となる. ファンの回転数を抑えるということは,冷却許容熱量が低下する. つまり,熱量が高くなりがちな高性能CPUではファンの回転数を抑えるという手法は難しいため,水冷などの機構を導入する必要がある. そこで,静音化するためにはCPUパワーはある程度あきらめるのが一般的である. さらに,消費電力が低いほうが発熱量も低いことから,低消費電力・低発熱を念頭に設計されたノートPC向けのモバイルCPUをデスクトップでも使うという手もある.

とにかく安くしたい場合

この場合はとにかく一番安い物を選択すればそれいい. この場合は無駄に手間のかかる自作よりもメーカー製パソコンを買うほうがいいとも言える.

とにかく無駄な出費は抑えたい(価格対効果を高くしたい)

Intel価格グラフ
図「インテルのCPU価格」
パーツ価格は高性能になるほど価格が高いが,特に高性能なものは1円あたりの性能が落ちる傾向にある. 特にトップレベルのCPUは高価になりやすい. 図「インテルのCPU価格」を見てみよう. これは2005年の1月のCPU価格をモデルナンバーと対比したものだ. CPU価格には比較的きれいな比例を描く「リニア地帯」と私が呼んでいる部分がある. Celeronは一貫して直線的であるが,Pentium 4,Pentium Mではリニア地帯の後にバリュージャンプを起こしている. Pentium 4 540と550の差,550と560の差を見ると,後者の方が明らかに差がある. Pentium 4のプロセッサナンバーの上昇と,クロック上昇は同率であり,つまり直線的である. しかし,価格が直線的な変動以上の上昇があるので,その部分の性能上昇率は価格の割りに高くないことになり,つまりお買い得ではない. 要するに,バリュージャンプの直前のモデルを購入すれば価格対効果を最大にできる.
購入時には冷却FANが付属しないタイプと付属するBOXタイプがあるので、初心者の場合はBOXを購入するとよい。(ただしPentium Mには同梱されない.) 自分で静音FANなどを別途購入する場合には付属しないタイプ(少々安価であるが大差がないときが多いうえに、価格の逆転現象もしょっちゅう起こる)を選んでもよい。

2005年後半のCPU選び

AthlonかPentiumか?

DualコアはAMDが先行している。パフォーマンス、発熱ともにAthlon64 X2が優秀。いまのところAthlonを選んでまちがいはない。

Athlon64 X2、Athlon64(939,754) ,Opteron(940)

Socket939,940でデュアルコア第一世代が出荷されるが、その後はSocketM2に移行することが間違いないため、新しく組むとなると「待ち」かもしれない。 なぜならSocketM2ではメモリがDDRからDDR2になるため、メモリの流用ができなくなるという難しい投資となる。

Pentium

いまのデュアルコアのPentiumDは完成度が低い。次の新コアに期待したい。

Xeon

選択に有効な情報なし。

2006年以降のCPU選び

Athlon64, Opteron

トップからバリューまでSocket M2になり、デュアルコアが本格的に立ち上がる。2007には4コアチップが予定されている。

Pentium

デュアルコアのPentium Dの流通量が増えてくるだろう。発熱などの問題がクリアされないと選択するのは躊躇する。
socket939

図「socket939」

表「Athlon64 X2」(デュアルコア)(06-15)

xxxx+ クロック キャッシュ ソケット メモリ
4800+ 2.4GHz 1024KB 939 Dual DDR
4600+ 2.4GHz 512KB 939 Dual DDR
4400+ 2.2GHz 1024KB 939 Dual DDR
4200+ 2.2GHz 512KB 939 Dual DDR

表「Opteron 2xx」(デュアルコア)(05-07-30)

2xx クロック キャッシュ ソケット メモリ
275 2.2GHz 1024KB 940 Dual DDR
270 2.0GHz 1024KB 940 Dual DDR
265 1.8GHz 1024KB 940 Dual DDR

表「Athlon64(2004年10月末)」

xxxx+ クロック L1/L2キャッシュ ピン メモリ
4000+ 2.4GHz 128KB/1MB 939 Dual DDR
3800+ 2.4GHz 128KB/512KB 939 Dual DDR
3700+ 2.4GHz 128KB/1MB 754 Single DDR
3500+ 2.2GHz 128KB/512KB 939 Dual DDR
3400+ 2.4GHz 128KB/512KB 754 Single DDR
3200+ 2.0GHz 128KB/512KB 939 Dual DDR
3200+ 2.0GHz 128KB/1MB 754 Single DDR
3000+ 2.0GHz 128KB/512KB 754 Single DDR
3000+ 1.8GHz 128KB/512KB 939 Dual DDR
socketT

図「socketT(LGA775)」

表「Pentium4(HT)(2004年10月末)」

ナンバー クロック L2キャッシュ ピン メモリ
560 3.60GHz 1M 775 Dual DDR2/DDR
550 3.40GHz 1M 775 Dual DDR2/DDR
540 3.20GHz 1M 775 Dual DDR2/DDR
530 3.00GHz 1M 775 Dual DDR2/DDR
520 2.80GHz 1M 775 Dual DDR2/DDR

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