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何気に仲良く(?)談笑する新川実と菊川流である。 教室を出てすぐ隣にある螺旋階段を降り、中庭にでて進むとこの学校の食堂がある。また螺旋階段を下りたところで廊下を進むと購買・・・・つまりパンが買える。 「・・・・・」 「・・・・・・・・・・」 「・・・・・・・・・・・・決めろよ」 「・・・・・・めんどい」 自分で食堂と購買どちらに行くか決めるの放棄して新太郎に決めさせようとする橘楓とそれを面倒だと切り捨てる新太郎、いつもの光景である。ちなみに・・・・ 「・・・・あぁ・・・・今日も決められず俺たちは飯を食うことができないのか・・・・・」 と橘楓が立ち続けて約十分後に言い、 「・・・・・・・ならお前が決めろよ」 と間髪いれずに新太郎が答え、 「・・・・・・・どっちにしようか?」 と・・・・・新太郎に希望を聞き、 「・・・・・・めんどい」 となる。これを昼休みの間十分毎に繰り返すので見ていて飽きないというか飽きるというか・・・・・・そんな空気を作り出す二人である。 「あぁ・・・・・チャイムが鳴った・・・・橘のせいで今日もまた食うことができなかった」 「何を言う・・・・・・・新くんのおかげで今日も俺は飯抜きなんだぞ?」 「だったらお前が決めろよ」 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・帰るか」 「そうだな・・・・・・・不毛だ・・・・・・・」 「・・・・・・・・」 ちなみに橘楓が必ず新太郎にどちらがいいか聞くわけは・・・・・自分で決めるとその日一日新太郎に「またお前が決めた・・・・・」と愚痴られるからである。それを指摘すると新太郎の愚痴が五割増しに増えるのでどうしようもない・・・・・というか一種悟りの境地である。橘楓ちょっと不憫である。 「・・・・午後はどんな科目がある?」 「・・・・・・・てきと~にある」 と適当に答える新太郎。学校の授業は常に適当で済ます新太郎であった。 「じゃぁ寝るから」 「・・・・・ノートとか期待するなよ?」 「お前に期待するやつがいたら世界が終わるな・・・・・・・・」 「そこまでいうものかよ!!」 授業開始五分後のいつもの光景である。 そうやっていつの間にか放課後。はっきりいって新太郎は授業を聞いてない。学生の本分は勉強だとか言ったのは誰だったでしょうか・・・・・・そういう言葉をかなり裏切る学生、新太郎である。 「・・・・・・・・・ああ・・・・・・・放課後か・・・・」 まるで今さっき授業が終わったような言い方ですがすでに放課となって一時間ほどたっています。 「またこのパターンか・・・・・いい加減起こせよ・・・・・」 ちょっと独り言。ところでここまで学校で寝て新太郎は家で寝れるのでしょうか?どうでもいいことが気になってしまいます。 「橘は・・・・・部活か・・・・・あいつもいそがしいな・・・・・」 橘楓はその奇人性にもかかわらず普通の部員として活動しています。これは新太郎の中では学園七不思議です。・・・・・ここは学園ではありませんが。 「ふむ・・・・今日は何をするかね・・・・・」 今新太郎の頭にある選択肢は・・・・ 一.帰る 二.橘楓をからかう 三.朝から放置している自転車を半年振りに整備する 四.・・・・・・寝る 五.・・・・・・・・・・・・とりあえず走る 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・とりあえず・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・頑張る・・・・・・頑張れ?・・・・頑張ろ?・・・・・頑張れ~・・・・・眼バレー・・・・・くっくっく・・・・」 何が面白いのかわからない不思議人間・・・・新太郎である。 「ふむ・・・・・・・暇だし・・・・・・・・帰る・・・・・・・・一人で・・・・・・悲しい人間だね自分って」 独り言の多い人間・・・・新太郎である。 「帰る~帰る~私は帰る~~~~なんで私やねん・・・・あ~自転車・・・・・さすがに前輪が歪んできたな・・・・・フレームはガタガタだし・・・・・・朝ちゃんと起きないとねっ」 そうはいっても起きられないのが人間というものです。 「・・・・・やばいなぁ・・・・・フレームが歪んで・・・・・手放しで運転できないよ・・・・・・・・右に勝手に曲がるっていうのはやばい・・・・・修理なんてできないし・・・・・整備なんてできないじゃないか・・・・・ってか・・・・・どうしよう・・・・・店仕舞いセールをしたはずなのにいまだ経営してる店並みにどうしようって感じだねっ・・・・ってどんな感じだよそれ」 たまにありますそういう店って。 「あぁ・・・・家遠いな・・・・・とりあえず・・・・・本屋本屋・・・・」 新太郎の趣味の一つに読書がある・・・・・といっても読むのは決まっていなくて興味を持ったものであれば百科事典でも読む・・・・という読書ではあるが。 「本屋~本屋~・・・・・今日は新刊発売日でもないし・・・・・雑誌の発売日でもないし・・・・行っても面白くなさそうだ・・・・・でも行かないともっと面白くなさそうなのさ~」 ・・・・難儀なことで。 「はぁ・・・・・丘の上にある本屋というのはどんなものか・・・・でも帰り道にある本屋ここだけだし・・・・・困ったもんだ」 位置的にはちょっと遠回りである。 「ふむ・・・・・・いつ見ても流行ってなさそうな店だ・・・・正直品揃えも微妙だし・・・・どうにかしてくれんかね」 正直・・・・といって微妙・・・・と続くのはいかなものでしょう? 「ふぁ・・・・ねむ・・・・とりあえず・・・・・適当に持ってない小説の立ち読みでもするか・・・・」 新太郎はさっそくライトノベルが主に置いてある棚へ向かいます。 「ん・・・・?見たことないやつはっけ~ん・・・・読むべし読むべし。」 店内に人がいるのでちょっと小声で独り言。気になるのならしゃべらなければいいのに・・・・・。 『・・・それで・・・・結局あんたは誰なんだ』 『君にはわかっているのではないかい?・・・君』 『・・・原作者のコピーのコピー・・・・いや・・・・無限に繰り返した先にあると設定されたものか』 『有限だよ・・・・そして僕の次が君だ』 『ふぅん・・・・・僕もそうなのか・・・・やっぱりね』 『知っていたようだね。いや・・・・気づいていたというべきかい?』 『ふん・・・・さっきの理屈ならお前は僕よりも上位に存在するものだ。そんなことぐらい心を読んだりできないのか?』 『ふふ・・・・僕もさらに上位のものに支配されているのさ。・・・・そもそも僕たちは・・・・・・』 『・・・?聞き取れないぞ?はっきりいえ』 『検閲されたかな?まぁいいさ。君と僕が接触を持ったということが重要なのだから』 『・・・・それはどういう意味だ』 『君の変質の瞬間が近づいているということさ・・・・わからないのかい?』 『僕が・・・・変質する?』 『あるいは覚醒か・・・・事実に気づく・・・・あるいは過ちに気づくということかもしれないね』 『要領を得んな・・・・はっきり言ってくれないか』 『君は言われなくてもわかる人物だと思うのだがね・・・・なぜなら』 『僕はお前であるからか・・・?それが事実であるなら僕はこの世界だって理解できるはずだ』 『そうだね・・・・君はいつか理解できるかもしれない・・・・それすらも僕たちよりもずっと上位にいるものの思惑通りなのかもしれないがね・・・・』 『そうかい・・・・めんどいな』 『そうだ・・・・面倒だ。だが・・・・・・・・君と僕との一番の違いが君を・・・・・』 『また検閲か・・・・ふん・・・・違いというのもどうせ伝えることができないのだろう?』 『さぁね・・・声に出してみないとわからないよ・・・・そもそもこの会話が言葉によって行われているのかは疑問だけど』 『テレパシーとか?』 『僕と君とはそもそもの次元が違うものだ。・・・・・僕たちの間で言葉が通じるのか疑問だ』 『・・・・・だが会話はできている・・・・気にすることかね・・・・』 『気にすることさ・・・・君が僕の立場であれば同じように思うと断言できるね』 『そうか・・・・立場か・・・・さぞや重要な役割なんだろうね』 『・・・・どうやら伝わったようだね。言葉が検閲されるといっても僕たちはあなたのコピーだ。僕たちの能力を甘く見たね?言葉にせずとも伝わることはあるのだよ』 『・・・・あるいは・・・・それもやつの・・・・彼の思惑通りなのか・・・・』 『ん・・・・彼・・・・そうか・・・・そこまで・・・・』 『今のは・・・・不自然だった・・・・そう・・・・彼だ・・・・・・・これは確実に彼の干渉だ』 『そうか・・・・やはり彼の思惑通りか。・・・彼の筋書きに従うのも・・・一興か』 『そうだな・・・・それで・・・・他に伝えることはないのか・・・・くっ・・・・距離が離れたか』 『そうだね・・・・どうやら伝えられることはほとんど伝えたと判断されたようだ・・・・』 『つまり彼の干渉が強くなってきたということか・・・・』 『そうだ・・・・今のうちに僕が僕の意志で・・・・これもやつの思惑通りなのか知れないが・・・・君に伝えようと思う・・・・僕と君の違いは大きい』 『次元が違うということか・・・?それだけではない・・・と?』 『そうだ・・・・君はこの・・・・内でイレギュラーな存在なんだ・・・・君こそがこの・・・・の・・・・・・・』 『おい・・・・くっ・・・・もう通じないか・・・・最後に何を言いたかったんだ・・・・僕が・・・・』 『・・・・・しゅ・・・ん・・・・・う・・・・だ・・・・・』 『!!・・・・・・なるほど・・・・大きな違いだ・・・・・感謝するよ・・・・・。これで・・・・つじつまが合ってきたよ・・・・聞いているんだろう?・・・・僕はお前の思惑通りに動くと思うなよ?・・・・・お前と僕の違いはさっきのあいつと僕の違いよりも大きいのだから。お前に僕をどうこう出来るほどの力があるとは思わないということだ・・・・・』 「なんだ・・・・文字がやけにすんなりと頭に入る・・・・なんだ・・・・?ん・・・・眩暈が・・・・」 一度本から目を離し・・・・また不思議に思い手の中の本をよく見ると・・・・ 「・・・・!!書いてない・・・・・いや・・・・・僕が・・・・読んでいたのではなかった・・・・?何が起こったんだ・・・・頭が痛くなりそうだ・・・・・」 ・・・・何が新太郎に身に起こったのでしょうか・・・・白昼の幻聴だったのでしょうか。 「・・・・・それに・・・・・声・・・・声が・・・・なんだったか・・・・・思い出せん・・・・どうでもいいか」 ある意味すごくあっさりした性格です。これは長所といえるのでしょうか? [ つづく] |
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