CD-DA(Digital Audio)の登場で私たちはライブに行かずとも臨場感たっぷりの音楽を聴けるようになったわけですが、CDの次の音楽媒体に興味がある方はいかほどでしょうか。
媒体、最近ではもっぱらメディアと呼ばれる、と言って近頃の注目の的だったのがDVDであったのは、関連雑誌で毎月のように特集が組まれていたことから明らかです。
DVDのプラスやらマイナスやらで、どちらを買うか迷った方も多いでしょう。
(私はもともとMOとともにDVD-RAMカートリッジタイプ愛用者なので全く迷ってませんが・・・。)
CDにもビデオを録画する規格があったことをご存知でしょうか。VideoCD規格はいまのDVDのように普及することなく、その幕を閉じました。DVDではその逆に、DVD-Videoはメジャーになりましたが、DVD-Audioはまだ音楽に特別の関心を寄せている方の間でしか広まっていないようです。
また、SA-CD(SuperAudio-CD)という規格も存在します。この二つは次世代CDの役割を担うものですが、その間に互換性は存在しません。
SA-CDは二層DVDと同様の手法で、CD-DA互換層とSA-CD層の2層を持つことで、従来のCDプレイヤーでも収録曲の一部などを再生可能にしているという特徴があり、実際に2層収録のSA-CDも存在しています。
DVD-AudioはDVD-Video、DVD-ROMと物理フォーマットが共通なので、ビデオデータとオーディオデータを混在させたり、PC用データを伴った収録が可能で、事実、DVD-Video、DVD-Audioのどちらのプレイヤーでも作品を再生できるものがよく見られます。
また、DVD-Audioは映像を伴った収録も可能なようになっていて、プロカメラマンの写真との共同作品などもあります。
規格の衝突が心配ですが、最新プレイヤではSA-CD、DVD-Audioの両方の再生をサポートしているものがほとんどですので、大丈夫のようです。
さて、DVD-VideoはビデオはMPEG-2という規格で圧縮され収録されていますし、オーディオ部分はドルビーロジックやDTS方式などで圧縮されて収録されています(オーディオだけ無圧縮PCMという音楽系作品DVD-Videoも存在します)が、
DVD-Audioはどうなのでしょうか。DVD-Audioは無圧縮PCMの2chで24bit、96000Hzサンプリング録音や、5.1chで16bit、48000Hzサンプリング録音などが使用可能です。
CDが2ch、16bit、44100Hzサンプリングなので、DVD-AudioではCDよりもきめ細かいサンプリングが行われた高音質サラウンドサウンドが楽しめるわけです。
では、なぜ、このように高音質を実現する次世代CD規格は普及しないのでしょうか。
答えは考えるまでもなく「普及しない=人々が必要としない」でしょう。なぜなら人間の耳は大したことがないので、ちょっとした音の変化を聞き分けることができないからです。
ちまたの音楽シーンを見てみれば、MP3やWMAなどの圧縮音楽が人々を楽しませています。よく聴けば、MP3ファイルと無圧縮PCM音源の違いは聞き分けられる!と断言する方もおられるでしょう。
ですが、ある程度のビットレートとサンプリングビット、サンプリング周波数のもとでは、簡単に聞き分けられるものではありません。
実際に、東京の某大学によれば、講義で音楽圧縮ファイルを聞き比べる実験で、証明されています。
今ではカセットテープにかわってMDが人々の音楽録音媒体のメインとなっています。実はMDもソニーが開発した圧縮技術によって圧縮録音されています。
圧縮音楽が全盛の今、高音質を売りにした次世代CDが普及する日は来るのでしょうか。答えは見えてしまったのかもしれません。
私は、DVD-Audioの大容量を生かした、バッハのマタイ受難曲のフル収録作品が発売されないかと待ち望んでいるのですが・・・。
最近ではSA-CDには対応していないもののDVD-Audio/Videoに対応した,格安の,1万円を切るような製品も出てきています.たとえばEVER GREEN DVD-AUDIO/MPEG1/2/4対応 DVDプレーヤー EG-D2400AUなどです.